ワヒアワのバースストーン

テレビか雑誌かで日本に紹介されて以来人気となって、現地のツアー会社ではここに行くツアーを組んでいるところもありますね。

ワヒアワのバースストーン。

日本ではパワースポットとして紹介されたので、安産祈願や子授け、はたまた恋愛成就をお願いする場所となっているようです。

でもここは王族の出産場所であって、安産をお願いする場所ではないのです。

たしかに、この場所でお産をすると痛みが和らいだという言い伝えはあります。

ここでの出産は本当に高貴な王族だけに許されたことだったそうで、カメハメハ大王のお妃でさえここで出産することがかなわなかったと言われています。

この場所での出産は公開出産で、たくさんの男性王族が立ち会っていました。

バースストーンはこの写真の奥の方にあるのですが、その手前、左右にいくつも石があるのがわかりますね。

この左右に並んだ石の場所に王族がいて、出産を見守ったそうです。

出産を介助してくれる人でもなく、夫でもないひとに見られる。

昔の話とはいえ、出産する女性の気持ちは複雑だったはずです。

医療などなく、野ざらしの場所での出産で今の何倍もリスクがありました。

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命がけの壮絶な出産をした場所は本当にパワースポットでしょうか。

私はパワースポットではなく聖地であり、日本人の観光客である私たちが物見遊山で出かけて行って良い場所ではないと思います。

ハワイの高貴な王族の、喜びと時には悲しみを見てきたバースストーン。

古のハワイ王族が神聖な場所として大切にしてきた聖地です。

私は中には入らず、道路沿いからこの写真を撮らせてもらっただけでしたが、車の窓を開けた途端に感じた空気は今でも忘れられないものとなっています。

少し霧がかかっていたせいか、ひんやりとしていました。

この場に吸い込まれてしまいそうであり、決して足を踏み入れることができない壁があるようであり。

異空間が広がっていたとでも表現すればよいのでしょうか。

不思議なパワーに包まれている、満ちている。

何も知らなければ、ニコニコ入って行けたのかもしれませんが、少しハワイの歴史を勉強して、この場所がどんな場所かを知った私は、この場所を訪れることが出来たことに感謝し、古のハワイへ思いを馳せることしかできませんでした。

祈る、そんな気持ちでこの景色を見ていました。

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王族の出産は年中あるわけではないのでここは勉強の場所としても使われていました。

石を島に見立てて航海術を学んでいたそうです。

星と風を頼りに太平洋を航海していたポリネシア人の知恵や技術がここで受け継がれていたのです。

ラハイナのバースストーン

ハワイには他にもバースストーンがあります。

マウイ島ラハイナのバースストーン。

ここも王族の出産場所ですが、驚くことにここは海の中だということ。

ハレクラニホテルの前の海はカヴェヘヴェと呼ばれるパワースポットで、ハワイアンはこの海にマイレのレイをかけて入り怪我や病気を癒しました。

山に降った雨が地下を通り、カヴェヘヴェの海に湧き出し真水と海水が混じり合い、神聖なパワーを持った海となったのですが、ラハイナのバースストーンがある海もカヴェヘヴェと同じように真水と海水が混じり合う場所なんです。

プナホウスクールのバースストーン

もう一か所。

オバマ前大統領の母校でもあるプナホウスクールにあるバースストーンです。

これはカメハメハ三世が命じて、マノアから切り出されてきた石。

その名もポハクロア。
ポハクは石、ロアは長い。長い石。見たまんまです。

出産する女性を祝福し、生まれてくる子供に知恵を与えると言われています。

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今日はバースストーンの話をする予定ではなかったのですが、、、

思い付いたら書く、そして伝える。

それがタイミングというものかもしれませんね。

今日もお付き合いいただきありがとうございました。

Mahalo!

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