ハワイアンキルト
ハワイアンキルトの始まりは、布に葉っぱの影が映っていたのをアップリケしたことと言われています。
ハワイは布がなかった頃は樹皮を叩いて伸ばしたタパが布代わりに使われていました。
ハワイアンキルトは上下左右がシンメトリーの構図で8分の1の型紙から作られるものが一般的ですね。
その対象美がとても美しく、シンメトリーでありながら曲線も使われるため柔らかな印象となります。
植物を模したものが多く、動物はあまりモチーフとして使われません。
動物の魂がキルトに乗り移ってしまうとハワイアンは考えていたそうです。
また黒も邪悪な色とされていたので、ハワイアンキルトではあまり見かけないので、冒頭の写真のキルトはとても珍しくものだと思います。
ロイヤルキルト
ハワイアンキルトには王冠や王族の象徴をデザインしたロイヤルキルトががあります。
これはマウイ島、ラハイナのロイヤルラハイナホテルに飾られていたものです。
王冠のモチーフの周りをマウイ島の花が取り囲み、ハワイ王国時代に作られたハワイ州のモットーも入っていますね。
ハワイアンキルトは宣教師が持ち込んだ針仕事から発展したものです。
宣教師がハワイにやってきたのはカメハメハ2世の時代。
なのでカメハメハ大王はハワイアンキルトの存在を知らずに世を去っています。
次回はハワイの「ぬ」です。