【誰が暮らした宮殿なのか】

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ハワイに行ったことがある人ならカメハメハ大王像は一度は目にしたことがあると思います。

その大王像の向かいになんだかとても立派な建物があることは知っている。

その名前が「イオラニ宮殿」という名前だということは知ってる。

でもあんまり興味な〜い!という人が多い、ですよね。

今日はそのあんまり興味な〜いイオラニ宮殿にちょっと興味を持ってもらえる話をしましょう。

イオラニ宮殿はアメリカで唯一の宮殿(ハワイ島にフリヘエ宮殿もありますが)と呼ばれています。

アメリカは王国ではないので宮殿=王の住む建物は他にはないのですが、ハワイは王国だったので宮殿があります。それがここです。

ハワイ王国は100年足らずで滅亡してしまい、王様は8人。

ではこの宮殿に暮らしたのは誰なのか。

ハワイの王様で一番有名なのはカメハメハ大王。ここはカメハメハ大王が建てた宮殿なのでしょうか。

1879年12月、定礎。ある「奥様思いの王様」がここを建設しました。

その王様はハワイ王国7番目の王、カラカウア王。

奥様の誕生日にこの宮殿の礎石を据えました。

この宮殿で暮らした王様はたったふたり。カラカウア王とその後継者で妹のハワイ王国最後の王、リリウオカラニ女王だけなのです。

ではイオラニ宮殿の庭をホロホロ(ハワイ語で散歩)してみましょう。

【ハイカラな王様】

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カラカウア王はとってもハイカラな王様だったので、この宮殿はハイテクを駆使して作られています。

電灯がともり、水洗トイレが完備され、エレベーターもある。

ぜひ宮殿内を見学できるツアーに参加して建物内も見てみてくださいね。

どこかヨーロッパのお城にでもいるような気分になります。

ハイカラだったカラカウア王は世界一周の旅に出て諸外国を訪問。

日本にも立ち寄り明治天皇とも謁見しています。

そんな旅のどこかで、ある王族の戴冠式を見て自分も戴冠式をやりたい!と思ったカラカウア王は宮殿の庭に戴冠式用のパビリオンを建設し、即位後9年目だったにも関わらず戴冠式を行いました。

2枚目の写真がそのパビリオンです。

現在は宮殿建物から少し離れた場所にありますが戴冠式の時は宮殿の正面にあり、戴冠式後に現在の場所に移されました。

【KAPUとは】

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KAPU
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宮殿の敷地のキングストリート側に柵で囲まれた場所があります。

KAPU

立入るべからず、です。

ここは昔、王族の墓所でした。

現在はヌウアヌのロイヤルモザリアムが王家の霊廟ですが、約40年間ここが王族の埋葬場所とされていました。

まだ一部の亡骸がここに残されていると言われています。

KAPUはハワイ語で禁忌を意味します。英語のtabooの語源です。

西オアフにカネアナケイブという洞窟があるのをご存知ですか。

カネアナケイブは蘇りの場所とも呼ばれているスピリチュアルな洞窟。

イオラニ宮殿からは直線でも20㎞ほど離れています。

KAPUの場所を手のひらとすると5本の指のようにオアフ島内に地下道が伸びていて、その1本がカネアナケイブに繋がっているという伝説があります。

早逝する人が多かったハワイの王族。幼い子供を亡くしたり、若い夫を亡くしたり。

このKAPUに埋葬することで彼方のカネアナケイブで蘇ってくれる。残された人々はそう願っていたのかもしれません。

【両家をつなぐ王家の紋章】

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王家の紋章

イオラニ宮殿の門にはハワイ王国の紋章が飾られています。

この紋章で目を引くのがふたりの王族。ロイヤルツインズと呼ばれています。

ハワイの8人の王様は大きく分けてカメハメハ家とカラカウア家に分かれます。

その両家を繋ぐのがこのロイヤルツインズのひとり、右側の王族です。

ふたりはカメハメハ大王の双子の叔父で、大王がハワイ諸島を統一するときにも活躍した人物です。

右側の方のお名前はカメエイアモク。この方の5代目の直系子孫がカラカウア王とリリウオカラニ女王です。

いかがでしたか、イオラニ宮殿。

駆け足でしたが宮殿の庭を少しホロホロしてハワイ王国、ハワイの歴史に興味を持っていただけたでしょうか。

イオラニ宮殿について話したいことがまだまだたくさんあります。

またぜひお付き合いください。

mari

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